さて、そもそもダイヤモンドの世界市場って何なの? ここら辺から行きたいと思います。
これが、イスラエルのダイヤモンドマーケット。
「Diamond Exchange Center」と呼ばれる4つのビルからなっており、 各ビルは橋で繋がっています。 この中には大小合わせて約600社の企業が入っていて、 その全てがダイヤモンドの会社。有名どころでは、 以前英国で一番高い物件を購入した人の会社もこの中にあります。
勿論セキュリティーは万全で、以前も記載しましたが、 発送業者が銃を持っている程。 このビルの中は、 使われる通貨も違う、税金も違う、法律も違う・・・といった様に、 イスラエルの中でも一種違う世界となっています。
故に、このCenterのすぐ横にあるビルにいる弁護士と話しても、 彼はCenterの中で人が何をしているのかすらも知らない様子でした。 一般人はこのビルの中には入れません。 まぁ、単純に言うとそのまま、ダイヤモンドが取引される場所です。
鉱山で取れたダイヤモンドが、時には原石の状態で、 時にはカットされた状態で取引されるところです。。 故に、Centerの周りにはダイヤモンドのカット工場もあります。 だから、カット職人さんも時にCenter内をうろうろしています。 バイヤーは海外から買いに、この世界マーケットまで来るわけです。 ヨーロッパの所謂スーパーブランドも、ココ来て買ったりしています。
昔ダイヤモンドの供給をほぼ独占していたデビアス、 今は前ほどすこぶってはない様です。 それでも現在40%ほどの割合を占めていて、 デビアスからダイヤモンドを購入できる権利がある “サイトホルダー”も数十社、このCenterの中にあります。 ダイヤモンドの本場とも言えるココで、 私はダイヤモンドの修行をしていたのでした。
おたくが秋葉に行く様なもんです。 韓国にキムチ食いに行く様なもんです。 小錦が日本に相撲しに来た様なもんです。 でも、ノリ的に違うのは、イスラエル人の一般の人ですら入れないような このダイヤモンドビルの中で、仕事ができるチャンスを得たこと。
だので、イスラエル。
だので、イスラエルの前にベルギーにもちょっといたんです。
ベルギーのアントワープも 世界のダイヤモンドマーケットとは以前お話ししました。 チラッと。 ちなみに、全体の状況はこんな感じです↓
ベルギー
アントワープ 研磨工
6,000人 輸出額
36.0億ドル
※ロシア物を中心とした比較的品質の良いものが主体。マーケットとしては世界最大。
イスラエル
テル・アビブ(ラマト・ガン) 研磨工
11,300人 輸出額
27.8億ドル
※中・低級品及びファンシーカットが主体。ハイテク研磨技術は世界最高。
インド ムンバイ
(旧ボンベイ) 研磨工
500,000人 輸出額
26.8億ドル
※メレー・スターサイズが主体。最近では中・低級品の1/4~1/2サイズの需要が高い。
アメリカ
ニューヨーク 研磨工
500人 輸出額
14.0億ドル 輸入額
33.8億ドル
※大粒石の高級品が主体。
じゃぁ何でベルギーとイスラエル? ユダヤ人とダイヤモンドの関係とは。。。
続く