不動産投資、例の二件目の物件の件である。
経緯は、こうです。コンドの物件でいいのを見つけた時、ローンが組めるか解らなかったのでディベロッパーであるコンド会社のセールスレディに話を聞いたところ、
「その収入だったら絶対に問題ないです」
との返答。なんなら鼻で笑われながら、本当にこんな返答だったんです。ここで、ローンが組めるかどうかが何故私等が不安だったかと言うと、私達夫婦は起業をして当時まだ数か月だったんです。タイでは、起業をして数か月なんて、何の信用もなく、これまでにクレジットカード作るのや車のローンを組むのにそれなりに手間がかかったものです。(車のローンは手回し、手回しをして審査が降りたのと同時にその話は結局キャンセルしたんですけど)
ともかく、そんな経験があったもんですから、コンド会社にも慎重にと、聞いてみたんです。それが上記のコメントだったんですが、なんつってもセールスレディですから、ね。バイトで適当なこと言ってるだけじゃないかと、ちょっとボスっぽい男性の人にも聞いてみたんです。すると、
「大丈夫です。私達が銀行をきちんと紹介しますから」
とのコメント。なんだ、そんなものか、と、それでも色々と話しをした結果、契約のサインをしたのでした。クレジットカードも車のローンも苦労はしたものの、結局は両方ともなんとかなったので、この時もなんとかなると思っていたのでしょう。それに、銀行というビジネスは人に貸してなんぼ、ですからね。あっちの方こそ貸したがってるはずだ、とゆうのもあったと思います。
理由はともかく、サインをしてしまったのだから私が悪い。今回学んだことは、こういう場合サインをする際は
ローン審査が降りない場合は契約取り消しすることができる
旨を記載し、サインすべきだったことを学びました。
それはともかく、どこかの記事にも書きましたが、とある銀行員の人が言ったことからはじましました。
「それって裁判に持ち込んだら勝てるんじゃないですか?」
って。ほう、そのレベルなのか。とね。ぶっちゃけ、お金もそうなんですが、起訴したことがないので、起訴する経験の方に興味が湧きました。
さて、具体的な金額を見て参りましょう。私が支払ったのは、下記の通りです。
予約金 20,000 バーツ
契約金 40,000 バーツ
その他先払い 48,000 バーツ
合計 108,000 バーツ
これを、返してくれるかどうかの闘いです。
まず、当然ですがこの事は何度もディベロッパーにはかけ合いました。もっと言えば、「(ローンは)問題ない」と豪語していたセールスレディに問い質しても「覚えてない」との回答。ついで「大丈夫」と言っていたボスキャラに問い質しても埒があかない。
強いていれば、セールス担当ではなく、ローン担当の人に聞いたら、
「契約書の通り当社としては返金はできないけれど、そういった事情なら消費者センターに相談してみたらどうか?」
とアドバイスをくれました。消費者センターとゆう訳が適当かは解りませんが、タイ語では
สำงานคณะกรรมการคุมครองผู้บริโภค
となります。略して「ソコボー」と言われるとこで、チェーンワッタナーの政府総合庁舎の中にあるだとか。
いやいやいや、消費者センターではなく、どうせやるなら裁判に持ち込みたい。そんなことで色々と手順を模索していたところ、「裁判やっても(今回のケースでは)お金だけかかって勝てやしないよ」という指摘を私の相談役みたいな人に言われました。というのも、契約書にそのように記載があるんです。「契約破棄となった場合、それまで支払ったお金は返金できませんよ」と。
ということでやって来ました、
政府総合庁舎。
ソコボーはB棟の地下にあります。
応対してくれた方はとっても品があってとても親切に進めてくれました。どうやら、他にも同じようなケースがあって返金された事例もあるのでたぶん戻ってきますよ、との事でした☆ただし、全額ではなく一部ということ。どうやら、予約金と契約金はほぼほぼ無理で、返金されるであろうものはその他先払いにあたる48,000バーツの模様です。
1、2枚書類を書いて(といっても全部タイ人ワイフに書いてもらいましたけど)、1か月くらい後になって電話連絡が来るとのこと、万が一1か月経っても連絡がない場合の連絡先も説明があり、時間にして30分ほどで終了しました。勿論、無料です。
余談までに、消費者センターみたいなものですから、タイ国内で自分が消費者として何かトラブルに遭った場合で助けてほしい場合はここに相談するといいかもしれません。