おもしろき こともなき世を おもしろく

  1. 粋華志義
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ご飯をおいしく食べる、から自己啓発をする。

 趣味に自己啓発をあげているのはまんざらでも、ない。14歳から始めたこの趣味も、そろそろ板についてきた部分もある。

「ご飯をおいしそうに食べるね」

とよく人に言われる。それは、実際に美味しいからだ。ご飯は、基本的に美味しい。最高に美味しいを100点、口に入れたら嘔吐するレベルを0点、美味しくもなくまずくもないのを50点と設定したとする。

ときどき「●●●のラーメンはまずい」という人がいる。私にはそれが、信じられん。「まずい」ということは、上記の定義においては49点以下の部類に入る。私はラーメン自体が好きなので、おそらく75点未満のラーメンには出逢ったことがない。個人的な意見はおいといて、49点以下のラーメンとは、相当なものだ。それがラーメンである限り、49点以下のラーメンとは、作ろうと思ってもなかなか作れるものでもあるまい。

しかし、ある人はそのラーメンを「まずい」と言う。ここで仮定してみる。その人が食べたラーメンは、その人にとっても実は60点ではなかったのだろうか。いや、ココでのポイントはこの点数は人によって異なるということだ。それは、解っている。しかし、それを踏まえた上のことだ。

つまり、人によっては「美味しくもなくまずくもない」という設定が80点の人もいるかも知れないことだ。そしてこうした状態の人のことを「舌が肥えた」と言うのかも知れない。しかしながら、やはりこの問題を「舌が肥えた」だのなんだのとと解った風に片付けるのは浅はかだ。

単刀直入に言おう。「まずい」と言うからまずいのだ。いや、厳密に言うと「まずい」と言うと「余計にまずくなる」という真実だ。これは、重要なことだ。嘘だと思うならカレーを食べる時にうんちを想像して食べてみると解りやすいかもしれない。或いはピザを食べる時にゲロをイメージしながら食べてみるのもいいだろう。

逆もまた然り。美味しいと思考が働けばおのずと美味しくなるものだ。これは、「独りで食べるより皆で食べた方が美味しい」とよく言うアレであり、実に真実が含まれている。

冒頭で「ご飯をおいしそうに食べるね」と言われると書いた。この場に例えばひねくれ者がいると、

「舌が肥えてないんだ」
「美味が解ってないんだ」
「腹さえ膨れれば味なんてどうだっていいんだろう」

といった次元の低い言葉を言う人もいる。。。

私は、たとえ50点の料理であろうと「美味しい美味しい」と食べてそれを体感点数では70点にも80点にもすることが(たぶん)できる。まぁ、60点くらいは固いだろう。それで、いいのだ。50点のものを「まずい」と言って自分でわざわざ体感点数を40点に下げる非合理なこと(わざとまずくすること)を私はしたくない。私は、「まずい」より「おいしい」方が好きだ。

そしてこの話には、もうひとつ重要な要素が含まれている。それは、「その場の雰囲気」にも大きく影響するということだ。さっきの話で言うとカレー屋さんに行ってうんちの話をしたら、おそらく白い目で見られるだろう。いや、ゲロの話も含めて食事中にはなるべく聞きたくない話だ。→「まずい」も一緒だ。

「それとこれとは話が違う」という人がいる。もちろん違うかも知れん。しかし、今は本質ベースのお話だ。どれも同じく「雰囲気を悪く」する。こう考えると食事中に「うんち」の話や、「ゲロ」の話や、そして「まずい」とか偉そうにケチをつける事は非常にナンセンスだということが解ろうというものだ。



水は真実を語る

「水からの伝言」はさておき、このブログのどこかで書いた「疲れる」とは言わないこと、高杉先生が言う「困った」とは言わないことなども同じことである。そしてまた江戸っ子が暑い日に「暑い」、寒い日に「寒い」というのは野暮だとされること、どれもこれも同じなのである。口にすると、それが現実味を帯びてより具現化されること、ましてや自分どころかその影響はそれを言った人の周りにまで及ぶものだ。

だから、食事中に「まずい」というのは「うんち」と言っていることと同じなのだ。それがもし、料理人にどうしても伝えなければならない立場、状況なのであれば、その人と2人きりになった際に言うべきであろう。なにも食卓の場で「うんち」の話をするべきではない。「うんち」の話をして周りの人にまで気分を害することは、ない。

だから、ご飯を美味しく食べたいと思うのなら、まず「美味しい」と思うことだ。人とのコミュニケーションを良くしたい時にその人の「欠点」ならず「長所」を探すことと同じように、料理においてもその「美味しさ」をまず味わうことだ。さすれば食は楽しくなり、それ自体が自己啓発となる。

ご飯を「おいしく食べる」、「食べない」においても自己啓発し、そこから色んな事にも繋がる云々を言う辺り、私は果たしてめんどくさい。めんどくさい男だが、これがなかなか止められない。

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