では筆者は何を言いたいのか?
この矛盾を解くにはまず考え方にあります。
ブランド“だから”きれいではない、
これはダイヤモンドの時と同じで、
つまり順序の問題であるのです。
私はこの「順序」の違いに気づいた、
ということなのです。
ブランドが使う素材はまず悪いクオリティーのものは使いません。
例えば、
ダイヤモンドで言えばSI、Iクラスのものを使用しなかったり、
「当ブランドではエクセレントカット以上のものしか使用していません」
といった方針、信念がブランドにはあるものです。
こうした素材は解りやすいですが、
その他生産する際に腕の見せ所となる職人さんの
技術も最高級なレベルのものです。
こうした素材や技術がたしかにハイクオリティーである、
これが今日台頭しているブランドのひとつの要素と言っても良いでしょう。
しかしウィキペディアにも記載があった通り、
こうした商品価格とブランド価値は必ずしも一致する
とは限らないのです。
では単刀直入に言いたいと思います。
「ブランド価値とは、商品価格にブランドコストがプラスされたもの」
ということです。