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バンコクで「日本人の友達」について聞かれた時の模範回答

私だって人間だ。口に出す出さないは別として、苦手なタイプの人はいます。そしてその苦手なタイプの人の悪口を私は言わないようにしているのだけれど、標題の質問に対してはどうも回答した後にイヤ~な気持ちになる事が多く、その模範回答を見つけたのでここに記します。まずはじめにその私の苦手なタイプを言っておくと(取分けタイ在住の人で)、タイ人を頭ごなしにバカにする人は苦手だ。タイ人をハナっから下に見て偉そうに振る舞う人も苦手だ。それから、単純に阿呆な人が苦手だ。

ここではっきり言ってしまうと、上のいずれかに該当しがちなのは日本から来ている駐在員となってしまう。これはもちろん、全員がそうではないし、また駐在員の性質上、そうなりがちな理由も解っています。

その理由を端的に上げると、会社の通達でタイ駐在に決まった人はまずタイへの愛着が必ずしもない、その上期間限定となるとタイ語を本格的に勉強しようとしない。ましてや彼らのチームの部下とは英語で通じるし、移動は運転手が付くことも珍しくない。このように得てして駐在員のタイ生活とは“快適に用意された生活環境”の中で生きていくことになるので、どうしてもタイ人のことを彼らの言語ではない英語で使って つい下に見てしまう習慣が付いてしまう、とゆうものであります。こうした生活環境で自分は偉いのだ、と勘違いするパターンです。

極端な事例を言うとドバイなんかはわかり易いのではないでしょか?あの国でのあらゆるオペレーターの人種はほぼアジア人で占められています。現地人の人口をはるかに上回るアジア人(特にインド人が多し)を雇って現場を回している国です、メイドはタイ人も多いんですが、そんな生活環境だとドバイ人がアジア人を無意識にも下に見ることはある意味自然なことと思われます。善い、悪いは別の話として。

理由は解ってるんですけど、だからといって自分の大好きで敬愛するタイ人を勝手に“勘違いして”下に見るのは私の中では曲がってることであり、そして私は曲がった事が大嫌いなのだ。でも駐在員の立場に立って、理由をこうして考慮するとそうなるのも解らないでもない、だから「苦手なんです」と私の中では思いっきり謙虚に言っているんです。

では、謙虚に言わないとしたらどうなるのか?たぶん、「嫌いだ」となるわけです。でも、これって、もの凄く偏見じゃないですか。「駐在員は嫌いだ」なんて。駐在員の方の中でも、タイが好きで自分で志願して来られた人もいるでしょうし、タイに来てから好きになってタイの郷に従ってタイ文化に溶け込んでいる人もいます、そういった方には失礼至極な話です。もし、自分が駐在員ならこんな偏見を持っている自分みたいな輩がいたら「小さい人間だな」と相手にしないかも知れません。

これではあかん!となり、ある日駐在員の聖地スクンビットで開かれた日本人の集まりに参加したんです。ちなみにこの手の集まりは無数にありまして、いつもは私の恥ずべき偏見から避けて通っていた道なのですが、あかん!となったので行ってみたんです。そしたら案の定 阿呆な人がいてつまらない思いをしました。見事につまらない人がいました。下世話な話なので詳しくはしませんけど。

こうして自分の偏見を恥じて何度か日本人の友をバンコクで見つけようとしたのですが、日本にいる自分の本当の友が魅力的すぎて見劣りしてしまっているのか解りませんが、なかなかウマが合う人と巡り会わなくてですね、正直、日本人とのコミュニティを持ってなかったんです、強いて言えばNPOでやっているJapanese Classくらいなものか。しかし、それがツーリング仲間が出来ておもしろくなってきました。単車を通じてだからか、なんか久しぶりにウマが合う感じがしています。

今まで、たまに聞かれる標題の質問には、話の流れとゆうか会話として自分のこのつまらない偏見を解説してしまうことがしばしばありましたが、それを口にしている時も「ボク自分で何言ってるんだろ」と自分で自分のことが嫌で、いつも話した後に反省していたんですが、実際に日本人のウマが合いそうな人達にも出逢えて自分の中では模範解答が見つかりました。別に模範解答自体は特別なものではないんですが、偏見のことは自分の中でも薄れてきましたし、これからは口にすることはないと思います。←偏見は捨てた!が自分の中での模範解答(の本質)とゆうことになりました。

最後に、偏見の一番よろしくないと思うのが、その偏った見方によって現場を見ようとしないで頭の中で片付けてしまうことです。それであらゆる可能性を潰しているのは自分で、また自分を間違った方向に導いてしまう恐れのあるネガティブな思考。私は、あくまで現場での現実主義でいきたい。

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