おもしろき こともなき世を おもしろく

  1. 粋華志義
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教育が大事、という話。

ある人が言っていた言葉、「教育が大事」だということ。これをまた頭をよぎる───。

イスラエル大学の日本フェスに行った時の話。同大学日本人講師が折り紙を教えてたんですね、参加者は何人くらいでしょう、たぶん200人くらいはいたんじゃないかな。イスラエル人がほとんどで、その他ロシア人や、とにかくユダヤ系東欧諸国の人が多かったと思います。

で、そこで驚いたのが、みんな、折り紙をぴったり折れないのよね。ほら、日本人なら大抵はぴったりと端と端を合わせて折るじゃないですか。そりゃ、中にはいい加減な人もいてズレるんですけど、それでもそのズレは日本人レベル。その場にいたズレはひどいもので、「真面目にやってるの?」と思ってしまうほど。

今日は今日で、タイ人の人にチェーンストックの長さを確認しました。彼女も外出していたので電話確認となり、「大体10メートルくらい」と言っていたのが、実際測ったら2メートルにも満たなかった。もっとも、実際に使うブレスレットの本数として確認したので、その変換が彼女の中でおかしくなってしまったのでしょう。

とにかく、こんな感じでいちいちの情報の正確性に乏しい、ということを感じます。日本以外は。こういうことに対して、「教育だな」と思うのです。

たぶん、折り紙の端と端を合わせて折れる方が、折れないよりかはいいと思う。いや、実際折り紙なんてどうでもいいんですが、肝心なのは、折り紙をぴったりと合わせて折れるという、“きっちりとした配慮、感覚”を持ち備えているということ。

長さにおいてもそう。手元にブツがないのだから、100%正確な情報は得られないことはこちらも承知。でも、「大体10メートルくらい」と言われたら、せいぜい8メートル~12メートルくらいだろう、たぶんこれが日本人の感覚。でも「この娘タイ人だからな」ということで、5メートルから15メートルくらいで覚悟はしてました。そしたらまさかの2メートル弱。こんなデタラメな情報だったら、はっきり言って「覚えてない」と言われたら方がまだ助かるのです。この件にしても、正確性をもって伝えられた方が、デタラメな情報よりかもいいと思う。

これらは、教育で成るようになります。ただ、日本人式の教育でやればいいか、となるとそれはまた違う話。というのも、先進国の中でも日本の幸福度は低い。これを具体的に、しかもタイ人の気持ちを代弁して言うなれば、こうなります。

「そんなにきっちりやって、人生楽しいの?」

個人的な見解としては、日本はこの道を追求していったらいいと思います。幸福度、という弊害はあれど、きっと日本特有のその文化の中で、他国には計れない日本なりの“幸福”は見い出せるはずです。ただ、この場合、日本人が自覚すべきことは、折り紙をぴったり折れることが必ずしも幸福とならないこと、チェーンの長さを正確に答えられることが必ずしも幸福にはそのまま結びつかないこと。

日本の正確性、所謂ジャパンクオリティーなるものは世界でも称賛される傾向はありますが、かといって自分自身にその正確性を求めるか、となるとそれを拒む人も少なくはないと思う。だって日本のストレス社会ってグローバルスタンダードで見ると異常ですから。それで効率がいいのならまだいいんですけど、そんな日本人よりガサツなアメリカ人の方が成果は出してるんですよね(あくまで一般論ね)。

聖徳太子の“いいとこ取りの精神”で、いけばいいんだ!

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