地金商の他に先ほどから話にあがっているのが、精製工場です。
これは貴金属を分析、熔解、精製しているところですが、
簡単に言いますとジュエリーなどの貴金属を溶かして、
混合物などを分け、改めて貴金属の塊にするようなところです。
この精製工場でも一般の方からの
買取を行っているところもあります。
ただし、
こういった精製工場は環境問題上地方にある場合が多く、
持ち込みやすい場所になかなかありません。
筆者が取引する精製工場では、
事業拡大で移転の話も出たようですが
法律や自治体の規制などで難しいようです。
その担当者が言っておられました。
「ウチは何十年も前からやっているからいいですが、
これから新たに精製工場を始めるという企業があっても、
おそらく認可は降りないでしょう」
このように、
人が集まる場所にないので候補にはなりにくいですが、
たまたま近所にこういった精製工場がある方は
確認してみる価値はあります、なにせ流通の大元なのですから。
さて貴金属の買取事情において一通りお話して参りましたが、
仕組みや流通のフローはこういったように最終的には精製工場にいきます。
田中貴金属や日本マテリアルも精製工場を自社で持っていますから、
この場合同じことです。
街のいたるところに出来ている買取ショップもリサイクル店も、
あるいは訪問買取業者もすべて
精製工場かそれを持つ地金商に売りに行っているのです。