商品に“世界相場”がある。
これを理解するために解りやすい例をあげましょう。
それは為替レートであります。
通常、
我々は海外旅行をする時に円をその旅行先の通貨に両替します。
それは小さな両替商の場合もありますが、
大抵は大手銀行の「EXCHANGE」カウンターで行います。
ある程度の金額を両替する場合は特に、
そのレートが気になります。
毎日変動するのでその日その日のレートもそうですが
銀行によっても異なりますので、
「この銀行よりあっちの銀行の方が、レートが良かった」
ということにもなるのです。
銀行によってレートが違う、
これはもうお解りのように
その銀行の「利益のとり方」が違うからで、
言い方に変えれば“手数料”の違いでもあるわけです。
世界共通の為替相場(為替レート)は
インターネットでも今日では簡単に確認できますが、
その為替相場より各銀行の手数料を差し引いたレートが、
実際に両替できる価格となります。
こういった部分で言えば、
外国為替の「レート」と貴金属の「買取価格」は
同じであると言えるでしょう。
となると買取価格が業者によって異なることは自然なことで、
ポイントはその業者の「買取価格」ということになります。
ただし、
銀行による為替レートとの決定的な違いは、
貴金属の買取業者ごとの価格の違いなのです。
銀行の“ソレ”とは違い、
買取業者が提示する査定価格は業者によって
時には
倍近くの差が生じることもあるのが現状なのです。