こんな話を聞いた事があります。
「世の中の値段は、全部人件費だ」
私ははじめ理解できませなんだが、つまりはこういう事であります。例えば食堂に行って食べる定食は、まずそれを作る料理人の人件費、その素材を丹念に畑で育てている農家の人件費、またその素材を運ぶ運送屋さんの人件費、また、料理に使う水道や電気、ガスを供給し続ける公共事業、さらには包丁などを作る職人さん・・・こういった人件費が凝縮している・・・。
また、これはつまるところこう置き換える事もできます。
「この世の中は全てがサービス業」
そのコスト全てが人件費だとしたら、もとを糺せばサービス業という事とも考えられる。レストランは食べ物や雰囲気などを提供するサービス業、ホテルはニーズに合った宿泊などをおもてなしするサービス業、ミュージシャンは音など提供するサービス業、芸人はお笑いをはじめとする娯楽などを提供するサービス業、土木は快適な暮らしなどを提供するサービス業、広告代理店は企業の代わりに大体的に企画などを宣伝するサービス業・・・。
どんな業種でも、何かしらの“サービス”を個人、若しくは団体に提供しているからこそ、存在できるわけでありますという考え方。そして、これらの取引(食堂で定食をお金と物々交換するのも)がなされる現場には、常に“人間”が存在していたのでした。。。