おもしろき こともなき世を おもしろく

  1. 粋華志義
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ジョン万次郎を考えてみた

 中濱万次郎、という人物がいる。


1841年、14歳の時に手伝いで漁に出て漂流したことが、
日本を回天に導きました。

彼とその仲間は奇跡的にも伊豆諸島の無人島、鳥島に漂着し、
さらにたまたま通ったアメリカ捕鯨船ジョン・ハウランド号に救われます。
→だから、ジョン万次郎

共に救われた大人達は途中のハワイで降ろされるが、
万次郎は船長にも気に入られ、
本人の希望から航海を続け、アメリカにも渡ります。

1851年、無事帰国。
時にペルリによる黒船が来る2年前。


帰国してからは当然のように開国派、河田小龍などがこれに影響を受け、
strong>坂本龍馬は河田小龍より西洋事情を学ぶ。
(ジョン万次郎、河田小龍、坂本龍馬、共に土佐人)

それにしても当時の日本は鎖国。
日本を出ることは国禁となっていた中、
しかもペルリの来航2年前に無事帰国とは、
歴史は時に映画よりもドラマティックであります。

万次郎は、この鎖国中の日本においてアメリカ本土に初めて渡り
民主主義を見た人物であり、
初めて鉄道蒸気船に乗った日本人。



この時期、
同じように海外に渡る決心をした志士がいます。
この志士は、失敗すれば死刑であるのにそのを持ち、
沖に漂泊している黒船に向かって泳ぎ、武士のである刀を捨てながらも、
死にそうになりながらもついには泳ぎ渡り、交渉しますが拒否されます。

吉田松陰寅次郎、かの安政の大獄にて死刑、斬首。
「身はたとひ 武蔵の野辺に朽ちぬとも 留め置かまし 大和魂」


事情はどうあれ、海を渡る決心をした男が、ここに2人いる。
一人は海を渡り、それが重宝され、国にさまざまな貢献をした。
もう一人は海を渡れず、それがきっかけで斬首となった。

さて、彼の死は犬死だったのか。
いや、そんなことはない。
彼は彼自身が死ぬことにより、回天の大事業をやってのけた。
彼らしいやり方である。

そういえば、本日は二十一回猛士・吉田松陰の誕生日だ。

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