粋華志義

シンガポールで野宿してみた その2

「ここで、何をしてる?」

その男は言いました。
別に絡んできてるようではありません。

ホテルがなく、ここでしょうがなく野宿していることを伝えました。
すると、
「ボクがシンガポールを案内してやるよ!」

こうして、真夜中のシンガポールのツアーが始まりました。

車に乗った後、数分で、このツアーが普通とは違うことを察しました。
この、隣に座っているツアーコンダクターが
どうも違うオーラを発しているではありませんか。
その事に気付き始めている私に、彼が気付いたのか、こう聞いてきました。

「きみは、男は好きかい?」

ギクっっっ!!!Σ(゚д゚;)
【注】皆さん、私はストレートです。
その旨を答えると、

「(怖がらなくても)大丈夫だよ!ボクは男も女も両方好きだから!!!」

そういう問題か。

・・・とは私は思いませんでした。
私は同性愛を否定はしませんし、むしろ賛成しています。
というか、
ゲイの人って共通しているところが、みなさん面白くありません???
それと、周りの目を気にしないで、
自分の好きなことを堂々と貫き通しているところは、
むしろカッコ良さを感じられます。

【注】ちなみに、私はストレートです。

とにもかくにも、この少しミステリーなツアーは夜明けまで続きました。
おそらくシンガポール市内でも夜景がきれいなところ、
デートスポットなどを周ってくれたのでしょう。
夜中にも関わらず、カップルが何組かいました。

ところで、彼の仕事はスチュワードです。
翌日乗った飛行機のスチュワードが彼だったとしたら、
それは運命でしょうか。。。?

それは今でもわかりません。
私はその帰りの飛行機で彼らしきスチュワードを見て、
反射的に隠れました。。
あのスチュワードが彼だったのかどうか・・・。