第一回目の記事は、[タイ王国政府総合庁舎にある消費者センターに行ってきた件] の記事をご覧ください。
その後、呼び出しの通知が来たので今回行ってきたわけです。
通知には、
「3月22日10時に消費者センターに来てください。コンド会社も呼んでいますので、間を取り持ちますから、みんなで話して解決しましょう」
みたいな通知でした。
ということでまたまたやってきました、チェーンワッタナにある政府総合庁舎。10時集合とありましたが、遅れて少しでも負い目を負わされたくないので、9時20分頃には到着、我ながら、かたい。ちなみに、いつもは甚平の私も、真面目にもスラックスを着用して、というか持ち込みで庁舎のトイレで着替えました。我ながら、かたい。
軽く朝食を済まして9時55分に行ったら、中に案内され、個室でもない、待合スペースみたいなところで待たされました。後から聞いたところによると、今日はどこの部屋もいっぱいで、この共有スペースみたいなところで申し訳ない、みたいなことを言ってました。
さて、今回の物語には5人の人物が登場します。この共有スペースで「待っていてください」と案内してくれた人をAさんとしましょう。Aさんは女性なので、Amsです。このAmsが少し呟いていました。
「11時って聞いてますか?」
と。いや、10時ということで通知は来ていましたと返事すると、そうですか、とそのままどこかに行ってしまいました。
10時半を過ぎまして、、まだ誰も来やしません。まぁ、ここはタイランドなので気にせず待っていると、またAmsがやって来て、
「コンド会社は今向かってますので、もう少しお待ちください」
と申し訳なさそうに言ってきました。ご飯食べましたか?と言っていたので、さっき下で食べましたよ、といった会話があってまたどこかに行きました。
そうこうしているうちに、たしか11時くらいだったか、新しい女性がやってきました。Bmsです。msだから、女性です。やけにつけまつ毛が長いBmsはカラコンもしています。Bmsが言うには、下記のポイントです。
- コンド会社の担当者は具合が悪くて今病院にいる
- 担当者の言付けを承ってきました
- 「本来は60,000バーツは返金できないけど、そこを50,000バーツにして、残りは返金するのでそれで解決しませんか」
ここで、もう一度復習してみましょう。争点となっている金額と内訳は、以下です。
予約金 20,000 バーツ
契約金 40,000 バーツ
その他先払い 48,000 バーツ
合計 108,000 バーツ
「本来の60,000バーツ」とは、この予約金と契約金を合わせた金額のことを言っているのでしょう。実はこれは、この消費者センターを紹介してくれたコンド会社の別の担当者(この人は少なからず私達に同情してくれました)、それからここの消費者センターで前回相談に乗ってくれた担当者も言っていたことです。つまり、
「返金となるかも知れないけど全額ではないでしょう。少なくとも、予約金と契約金は返金されることはないでしょう」
ということでした。その60,000バーツが、いきなり50,000バーツになっている。。正直、内心は嬉しくなかったわけではありません。何故なら、そもそも100バーツでも返金される補償はなかったばかりか、契約書の覚書には、「何か問題あっても返金はできません」とはっきり書いてありますからね。10,000バーツでも返ってきたら、まぁ、嬉しい。それが、スタートから50,000バーツ、これはコンド会社の取り分のことを指しているのでつまり、58,000バーツを返金します、と言ってきているのです、スタートから。
そしてBmsの言い方。それは、どう見たって「伺い」でした。つまり、「58,000バーツを返金する」ことで、もうこの話は納得してもらいたい、どうでしょう?といった私達に対する伺いでした。
私としては、上記にもありますように、10,000バーツの返金があるだけでも嬉しいのに、それを58,000バーツとスタートから言ってきているので心の中では踊ってましたけど、それは表には出しません。出すはずが、ない。ワイフも一緒だったので、あえて渋い顔で黙っていました。金額面でもそうですが、それよりおもしろかったのが、スタートから完全優位の立場で始まったこと、それから軽い裁判みたいな感じのこの経験、です。
そんなことを踏まえて、私はこう答えます。
「いえ、全額返金してもらいます」
つづく・・・。