おもしろき こともなき世を おもしろく

  1. 粋華志義
  2. 85 view

2つの思考パターンを同時に、毎日見ている件

「ボクは凡人だから人の十倍考える」と言う人がいました。その人は当時の私の上司だったわけだけど、この言葉を何気なくいったようでもなんとなく今でも自分の心の中に生きています。当時私は22歳くらいで、その人は27歳くらいだったか。その人曰く、「年収1,000万をきったことがない」とも言っていました。その真偽は別として、当時の私からするとその人はとても「凡人」とは思えない人でした。

それからすぐに自分も「人の十倍考えよう!」と思ったわけではありません。今も、人の十倍ほど考えているわけでも、ない。ただ、「思考」が持つ力に関して興味を持ち始めたはじめてのきっかけだったようには思えます。その後すぐに「思考は現実化する」という本に出逢って本格的に思考の力に身を乗り出すようになるんですが、あれから15年、なかなか自分でもおもしろい環境にいるようです。

今ここに、2人の人間がいます。Aさんは人から預かって教育をしているスタッフ。彼は地方出身の子で、端的に言うと言い方は悪いかもしれないけど日本ほど十分な教育を受けていません。これも、解りやすく言うだけなんですが、九九もできないレベル。「0.10」は「0.1」より大きいと普通に言うようなレベル。出身の街で仕事を探そうにも「思考」を求められるような仕事があるわけでもなく、あるとしても建築土木などの力仕事で一日200バーツ(今で約640円)といった感じ。下手すれば農業で物々交換の世界なわけです。とにかく、そのような世界からバンコクにぽっと出て来たような子なんです。28歳。

もう一人のBさんは今お仕事を一緒にやっている人です。Bさんは思考力をフル回転させているような人で、話しているその瞬間、同時進行で考えているのか、話しながらどんどん頭のキレが冴えてくるような人です。起業家なれば新しいことをどんどん仕掛けていかなければいけませんが、新しいことなればこそ失敗はつきもの。それを失敗と思わず、「こうしたらうまくいかないという発見をした」というエジソン的な思考の持ち主で、いつの間にか自身も事業も成長しているようなタイプ。

今、この2人を同時に見ている自分がいます。いや、見ようとして見ているわけではなく、もちろん、これを見比べようとしているわけでもありません。でも、自分の意思とは別に、この2つの思考パターンが見える化となっている今日この頃。

Aさんの口からよく聞こえる言葉は、こうです。
「わからない」
「できない」
「・・・」(黙る)

Bさんの口からよく聞く言葉は、こうです。
「どうする?」
「こうしよう!」
「〇〇に専念します」

なんといいますか、思考パターンが180度違うんです。Aさんは明らかに思考されてない状態(思考が止まっている、死んでいる)なのに対し、Bさんと話していると思考がついて来るんです。それが、はっきりと解るんです。同じ人間であるはずなのに、生きる環境が違うとこうも違うものなのか・・・、とここまで思ったのははじめてかも知れません。

ただし、Aさんが悪い、というわけではもちろんありませんし、きちんと思考する訓練をすればついて来れると信じていますので今考えるクセを与えているんですが、これはこれで自分も勉強になることがあるので、とまぁ、そんな話です。

粋華志義の最近記事

  1. 健康のための投資: 医療費を予防に使って未来の自分を守る方法

  2. 志とゆう生き方

  3. どんな逆境にもそれ相応か、それ以上の利益の種が必ず隠されている

  4. ラーメンの話をしよう。

  5. 人の評判の出処について思う事

関連記事



おすすめ特集記事

  1. 粋華志義

    【人間力第18回】考え方の違い3
  2. 粋華志義

    【人間力番外編】人間が人間を批判すること
  3. タイ食ログ

    [食ログ] ランキング☆ルーフトップ部門
  4. タイ食ログ

    [食ログ] ランキング☆ラーメン部門

アーカイブ

アーカイブ

月間ランキング

  1. 登録されている記事はございません。

タイ情報☆ブログランキング

PAGE TOP