おもしろき こともなき世を おもしろく

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思考基礎

家康は、こういう点、人間というものがどういうものであるかに通じきっている。

秀吉もそうであったが、家康もこの能力をもって若年のころからつねに軍事と外交の思考基礎とし、そのおかげでこんにちの座までのしあがったといっていい。この点、さすがに正信や直政の比ではなかった。

「議場ではみな右顧左眄し、隣席の者の目の色をうかがい、たがいに肚をさぐりあってしかも自分に定見がない。そのとき、赤――と発言する者があれば満場どっと赤になり、白と発言する者があれば、われもわれもと白に走ってしまう。その瀬戸ぎわが、あすの評定である。されば事前に、口火を切る役をつくっておく必要がある

(なるほど)

本多正信はそろりと膝をたたき、何度もうなずいた。家康はしばらく間を置いてから、

「その役目が、福島左衛門大夫正則だ」

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