粋華志義

【第22回】ジュエリーを本気で考える ~ジュエリーの4つの価値~

さて「価値」という言葉が出て参りましたのでこれをもとにジュエリーを考えてみたいと思います。とある本に、

「ジュエリーには4つの価値がある」

というものを見たことがあります。

一つ目は、装飾価値

これが、我々がもっとも馴染みがあるものと言って良いでしょう。現代の言葉でいう“ファッション”という意味合いもこれに含まれます。

二つ目は、観賞価値

これはそのまま“見て楽しむ”というものです。宝石コレクターが求める価値もこれに相当するものと考えられます。

三つ目は、お守り価値

人類がはじめ装飾品を身につけたのが、この護身用としてのものでした。現代ではパワーストーンに願掛けをする人も増えているようです。

そして四つ目が、財産価値です

ジュエリーは高価な素材を使用しており、特に金はどの国の紙幣よりも長い歴史があり、その価値がなくなることはまずありません。ダイアナ妃に見られる婚約指輪の様に、欧米では親から子へ“ジュエリーを受け継ぐ”ということがごく普通に習慣として見られます。

以上のように、ジュエリーとは見て楽しめ、身に着けて楽しみ、想いが込められ、子孫にも遺していけるものなのです。

「受け継ぐ」とはいかないものの、不要になった時には世界中で換金できるものです。勿論、相場に左右されますが、「中古」でこれほど高く換金できるものはジュエリー以外にありません。

近年の金価格高騰で解るように、もはや「投資」としても考えられるのが、この財産価値を持つジュエリーなのです。