粋華志義

【第16回】ジュエリーを本気で考える ~オーダーメイドジュエリーの実態~

今日では、 今まで“手間”とされていた打ち合わせ、 確認がいとも簡単にオンラインにてやり取りができます。

デザイン画もキャドでおこす3Dの立体的イメージ図は、 ほぼ出来上がりの写真を見るようです。

CADデータによる3Dのイメージ図

上記のイメージ図より製作したリング

修正を加えていってもこのイメージ図を元にデザインの話を進めていけば、
100%に近いカタチそのままに出来上がるので、
「イメージと違った!」という今までの問題も随分と減りました。

デザインイメージも、
画像検索にていくらでも参考にできる
イメージジュエリーが無料で手に入ります。

また、
メールでのやり取りは時間帯を選ばない上に記録としても残るので、
お店とお客様のやり取りに合理性も生まれます。

このインターネットのツールをうまく使えば、
コストは大幅に抑えられるのです。

「コスト」と言えば、
つきつめて考えると“ブランドコスト”をかけてない、
例えば地元の個人経営しているようなジュエリー工房、
というのも考えられます。

もっとも、
オーダーメイドをやっているかどうか、
信用ができるお店かどうか、
というのが要になってくるのは言うまでもありません。

もっと言えば、
実店舗をもたないオンライン専門のショップであれば、
単純に考えて一番コストがかかっていないはずです。

ただし、
ここでも先にあげた2点の確認ポイントは絶対的な要素になりえます。

その為にはやはり、
そのお店の“対応”が一番の判断基準ではないでしょうか。

その接客の姿勢からサービス内容、レスポンスの早さ、文章の内容など、
オンラインと言えどその「おもてなし」の気持は伝わってくるものです。

また、
オンラインショップでは一度電話をして直接向こうの「生の声」を
聞いてみるというのも、解りやすい方法かも知れません。

このお客様の要望をそのままの一点モノで製作するオーダーメイドジュエリーが、
量産する「ブランドジュエリー」とは正反対に位置するモノと考えられるのです。