粋華志義

【第6回】ジュエリーを本気で考える ~ブランドというもの~

すると残りの「15倍」にあたる部分はどこにいっているのか。

その答えがブランドの正体を解く鍵であり、
また所謂ブランド戦略というものに繋がります。
これをグッチの創業者グッチオ・グッチが
巧妙な表現で言葉にしています。

「原価は何も意味を持たない。むしろ商品の値段が
高ければ高いほどそれを所有することの価値も高くなる」

なるほど。
確かにこれはジュエリーでも言えることではないでしょうか。

いや、ジュエリーでこそ言えることか。

ジュエリーではなくとも、例えば贈り物をする時にでも、
その値段が高ければ高い方がそのモノに誇りが
持てるものだと思えるのです。

また、
グッチは世界で初めて品質保証のためにデザイナーの
名前を商品に入れたことでも知られ、
ブランドの元祖とも呼ばれています。

「ブランド」。

では一体、ブランドとは何なのでしょう。
ここでは、ウィキペディアより引用します。

ブランドとは「焼印をつけること」を意味する brander というノルウェーの古ノルド語から派生したものであるといわれている。古くから放牧している家畜に自らの所有物であることを示すために自製の焼印を押した。現在でも brand という言葉には、商品や家畜に押す「焼印」という意味がある。これから派生して「識別するためのしるし」という意味を持つようになった。「真新しい」という意味の英語 brand-new も「焼印を押したばかりの」という形容が原義である。日本でも紀文食品はその創業時、主力の蒲鉾やちくわに焼印を付けることで、商品の希少性、信頼性を認知させてきた。