粋華志義

【第44回】金は売り時?買い時? ~限りある資源である“金”が枯渇する前に~

さてこの部の終わりに、
材料・物質研究機構原田氏の言葉を改めて思い出されたい。

「現実には「レジ袋」を削減しただけで、社会全体でどのくらいのCO2が削減されますか?」
「もっと大きなインパクトがある、効果が期待できる削減方法・・・」
「もっと効果が上がる方法は他にないか?」
「レジ袋」や「携帯電話」によるコンセンサス作りの第一段階は、すでに終わっているのです。

我々は、“第二段階”に進まなければなりません。

含有率75%という強烈なインパクト、
天然鉱山と比較して98%オフのCO2削減効果、
都市鉱山よりも効率が良いその採掘手段、
これらを考えると
このタンス鉱山こそ第二段階であると筆者は考えるのです。

我が国は世界でも類ない都市鉱山大国です。
世界ではたしかに、
この都市鉱山の処理方法について注目をしています。

とりわけ“たんす預金”を得意とする我々日本人のタンス鉱山に着目して
これを高値のうちにリサイクルし、世界に向けてあるべき姿を見せるのが、
第二段階だと筆者は考えるのです。

バブルがはじける前に。
そして、限りある資源である“金”が枯渇する前に。