もっと大きなインパクトのある、効果が期待できる削減方法・・・。
CO2を削減するという意味では、この都市鉱山ほどのインパクトはないでしょう。
ただし、こと“金を採掘”するという意味では 一つあたりに0.04グラムだと、天然鉱山に比べてその埋蔵量は効果的でも まだまだ気が遠くなるお話です。
携帯電話の回収はあくまでも第一段階。
「もっと効果が上がる方法は他にないか?」
「次のステップである第二段階では、どんなことがでるだろうか?」
こうして考えた時、ひとつの鉱山に考えが至ったのです。
新たなる鉱山
筆者はその鉱山のことを“タンス鉱山”と呼んでいます。
具体的には次のものを指します。
「タンスの中に眠っている不要なジュエリー」
このタンス鉱山、1トンに対して採掘される金はなんと75万グラム、含有率にして75%という巨大なポテンシャルを持つ鉱山です。
ウソみたいな話ですが、本当の話です。
バカみたいな話ですが、大真面目な現実のお話です。
これは、ゴールドジュエリーのうち市場の9割以上を占める 18金のジュエリーを主に想定したもので、この場合、正に“金の塊”が、そこにそのまま存在するのです。
18金というのは24分率で表したものですから、24分の18で求められる75%がそのまま金として採掘されるのです。
もっと言えば、残りの25%に含まれる銀や銅、パラジウムなどもこのタンス鉱山に含まれます。