粋華志義

【第32回】金は売り時?買い時?

続きまして近年着目されている都市鉱山です。

都市鉱山1トンより採掘される金はなんと280グラム(程度)と言われております。
含有率にして0.028%、つまり46倍もの量の金が、
しかも効率良く採掘されるのです。

勿論、
都市鉱山と言えどさまざまなものがありますから、
これは大体の数字ではあります。

例えば、
携帯電話は0.04グラム程度の金が含まれています。

1トンを丸々携帯電話(1個100グラムとして)だけで集めるとすると、
携帯電話1万個の都市鉱山となります。

するとこの場合(10000×0.04=400)、
1トンに対して400グラムもの金が採掘できることが解ります。

これぞ都市鉱山が着目される所以であるのです。

そして、
その埋蔵量というのが前述しましたように
世界の現有埋蔵量の16%にあたる6,800トンもの大量さなのです。

日本は紛れもなく都市鉱山大国、都市鉱山先進国であり、
この都市鉱山の活用方法を世界が注目しているはずです。

何故ならば環境問題の上でもCO2を50分の1にまで
抑える効果が確認されているからです。

50分の1というよりも98%オフといった方が、
その効果が伝わりやすいかも知れません。

企業ベースではDOWAホールディングスなどが新たな技術の開発、
中国への進出など活発的であります。

ただ、
我々一般の市民でも、何かできることはないだろうか。
そう、考えるのです。

これだけ莫大なポテンシャルを持った都市鉱山というものが今、
私達の身の回りにある。

原田氏も言われておりました。

「現実には「レジ袋」を削減しただけで、社会全体でどのくらいのCO2が削減されますか?もっと大きなインパクトがある、効果が期待できる削減方法が他にあることは簡単に分かっているはずです」