数字だけを見てみると、
田中貴金属の買取価格は先の表で上位にあった
「御徒町買取専門店」と実はそれほど変わりません。
これは田中貴金属の買取価格が安いのではなく、
逆にそれほど御徒町の競争が激化していることを意味します。
同社は貴金属を精製する自社工場を持ち、
前述したように貴金属を中心とする事業を
幅広く行う金、プラチナのプロフェッショナルです。
並びに7つの直営店を持ち、
全国に50を越える登録店を持つRE:TANAKAという
貴金属のリサイクルサービスを2009年6月に始めました。
店舗を持てば、コストがかかるのは当然です。
それならば、
他社であっても全国にある既存店を「仲間」にする方がよろしい。
販売店とは違って買取は利益(買取価格)が決まっているために、
新店舗を増やすメリットがあまりないのです。
そうせずとも、他社買取店が“まとめて”持ってきてくれるのです。
また、
コスト以外にも重要な問題なのがスタッフによる「盗難」です。
これが、思った以上に多い。
筆者の周りでもこういった事件は何度も聞いています。
その為、
想像する以上に貴金属買取事業で多店舗展開することは容易ではありません。
とにかく、
このように地金商でもさまざまな事業スタイルがあり、
それによってこのハイレベルな地金商同士でも買取価格は
小さいながらも異なってくるのです。
さてそろそろ「日本で一番金を高く売れる店」ということですが、
筆者の解答としては「日本マテリアル(http://www.material.co.jp)」を
第一に挙げます。
日本マテリアルは大手こそありませんが、
自社精製工場を持つ貴金属専門の中堅企業です。
対応も良く、
(地金商では普通ですが)ダイヤモンドも含めて買い取ってくれますし、
希望すれば留まっている宝石も親切丁寧に取り外して返してくれます。