粋華志義

【第15回】金は売り時?買い時?

消費者が直接地金商や精製工場へ行かない理由、
それはこれまでお話した流通が知られていないからです。
言い方を変えれば地金商や精製工場の存在を一般の方が知らないためです。

田中貴金属は認知度は高いですが、
特に「金の売り先」としては、まだまだ浸透しているとは言えません。
ただ“知らない”だけで、
多くの人が高く売れるものを安く売っている。
中には、
地方自治体や県民生活センターに相談しに行く程の不安を感じている、
それも老人の方まで!

こうした“流通の大元”と取引する場合、
通常の流通ではある程度の「ロット」が設定されているものです。

それは金額だったり、数量や重さの場合もありますが、
こと貴金属の買取に関しては
相手が流通の大元である地金商や精製工場でもそのほとんどが条件はありません。

つまり、
業者である必要もなく大量に持込することもなく、
一般の消費者であっても(金かプラチナであれば)1gでも買い取ってくれるのです。

さて、
先に田中貴金属であることを“模範解答”といたしました。

同社は前述しましたように伝統があり、
確固たる実績や信用もあって
LBMAより認められ日本で唯一任命された優良企業、
間違いなく日本が世界に誇る貴金属企業であります。

CMなどで認知度もあり、
プラチナでガンダムを作るなどユニークな発想も筆者はファンであり、
これほどの模範解答はないと思いました。

ただ、
この連載が暴露連載である以上、もう少しお話しせねばなりません。

それは、「日本で本当に一番金を高く売れる店」です。