粋華志義

【第7回】金は売り時?買い時?

まず目につくのが 「相談してきたのは20歳代~70歳代の女性」 という点です。

70歳代とはいかがなものでしょうか。 先にも触れましたが、 別のニュースでは80歳代の相談というのも目にしたことがあります。 私がまず、すぐに思い浮かんだのは自分の祖母の顔です。 私の祖母は90歳代で今も健在ではありますが、 皆さんも自分の身内の方を想えばこれはどうでありましょう。

次は「古物商の許可証」であります。 この古物営業法は前述しましたが 古物(中古品)を売買するには警察に申請をし、 申請手数料を支払って(2万円弱) 各都道府県の公安委員会より許認可を得ます。

申請書類には略歴書をはじめとするいくつかの書類が必要ですが、 基本的には申請手数料さえ支払えば誰でも取得できるものです。 つまり、 「古物商の許可証」があったところでこの程度のものなのです。

たしかに、 許可証があることは公安委員会の監視下にあることでもありますが、 強引なたたき買いを抑制するものではないということです。

さて三つ目として重要なポイントを挙げたいと思います。 それは 「貴金属を処分したいときは自分で業者を調べて複数の業者から見積書を取る」 という対策です。

先の愛媛県伊予郡松前町のホームページでは、 「相手がどのような業者なのか慎重に確認すること」 というアドバイスをしています。 要は、「業者の選定」をきちんとしなさい、 ということなのでしょう。