粋華志義

【第6回】金は売り時?買い時?

突然家に来て貴金属を低価格で強引に買い取る悪質訪問の相談が山梨県民生活センターに寄せられている。 契約を破棄しようとしてもクーリングオフの対象ではなく、一度手放すと取り戻すのは困難で、同センターは注意を呼びかけている。
県内では昨年6月以降、同センターに32件の相談があった。特に今年に入ってから件数が増え、1月~3月に毎月4~7件、4月は9件の相談が寄せられた。

相談の大半が、男性が突然押しかけて来て「高額で買い取るから、貴金属を売ってほしい。とりあえず鑑定だけでも」などと言って家に上がり込み、「せめてこれだけでも売ってくれないか」と金やプラチナの指輪やネックレス、イヤリングなどを数千円~数万円で強引に買い取る手口。相談してきたのは20歳代~70歳代の女性で、特に40歳代が多いという。

貴金属の買い取りには古物商の許可が必要。ただ、悪質な買い取りでも許可証を提示するケースが多く、同センターは〈1〉貴金属を処分したいときは自分で業者を調べて複数の業者から見積書を取る〈2〉業者の名前や住所、電話番号を確認し、断る業者とは契約しない――などを対策として挙げている。

同センターは「貴金属を手放すつもりがなければ、毅然(きぜん)とした態度で断り、家に上げないことが大切」と指摘している。
(2011年5月11日10時09分 読売新聞)

突っ込みどころは満載ですが、それは次回にとっておきましょう。