粋華志義

吉法師三助

尋常でない、傾いた美意識のもちぬしなのである。

服装、行動、日常生活のすべてが、尋常でなかった。服装などにしてもいっさい自分で考えだしたもので、このサンスケのあたまには、「世間では普通こうなっているから」とか、「それが慣例、習慣だから」というような常識感覚でその服装を身につけることはなかった。