粋華志義

追悼の意を表します

ひとつの長い時代が終わった。

王様の国民による愛というのは言葉に尽くしがたく、その愛に触れてからかれこれ14年、いつしか私も外の人間ながらに尊敬の意を抱いていました。とは言え、タイの皆さんのそれとは次元が違うのでしょうが、外国人ながらに例えば映画を見る前、朝8時と夕方6時の放送、最近ではロータリークラブでの斉唱、もっと言えば自身の結婚式にも王様の歌は流れていたくらいで、その度に王様の尊厳には触れており、それは私の涙腺を刺激するものでした。言葉ではいい表せませんが、私は一種の美しさを、それに感じていました。

かつて日本には、人の尊敬を集めた2大人物がいたと言います。それが加藤清正と西郷隆盛みたいです。決して比較できるものではありませんが、本当に人より敬愛される人というのはこうしたことを言うのか、とも思っていました。

タイは今、激動の瞬間を迎えました。色々な課題が山積みではありますが、故王様が望んだタイを、その偉大なる遺志を歪むことなく引継ぎ、これからのタイを盛り立てていってもらうことを心から祈念いたします。

新しい時代を進みます。