粋華志義

龍馬伝38

 内蔵太が、逝ってもうた~

あまりに若すぎる死であり、龍馬は自分の後継者として期待していた内蔵太の死去を聞いたときに、「わしより先に死ぬ奴があるか。わしより生きれば、わし亡き後の海援隊を継がせるつもりだったのに」と嘆き悲しんだといわれている。

そして、幕府による長州征討の始まり。まずはじめに、幕府は周防大島を占領するが、高杉晋作が当時不可能とされていた夜襲により、これを奪還。

実はこのシーンが最も好きな内のひとつ。

夜襲に行く際に写真の通り、高杉晋作は戦闘準備もせずに着流しのままだったという。そばにいた弟子の田中光顕が、

「あなたそのなりで・・・」

と自分の上着かなんかを差し出そうとしたところ、

「わしはこの扇子一本で充分よ」

と。

この後「烏が集まったところで所詮烏は烏、烏合の衆よ」みたいな台詞に続くのですが、それは右下の「世に棲む日日」を参照の事。歴史小説を否定する人もいますが、少なくともこのシーンで言えば、昭和まで生きたこの田中光顕が印象に強かったようで重ねて証言している。

そしてこの時期、最もその政治能力をいかんなく発揮したという西郷隆盛の存在。


幕末、ものすごいドラマだ。