粋華志義

毀誉褒貶

 毀誉褒貶、広辞苑によると「ほめたりけなしたりの世評」とあります。私には無縁なこの言葉、しかしながらこの毀誉褒貶を気にするのが人の世の常、でしょうか。英雄とバカは、紙一重であると言います。この四字熟語を語るのに3時間は喋れますが、リクエストもありましたので勝先生の言葉を借りてみましょう。

「根気が強ければ敵も遂には閉口して味方になってしまふものだ。確乎たる方針を立て、決然たる自信によって知己を千歳の下に求める覚悟で進んで行けば、いつかはわが赤心の貫徹する機会が来て、従来敵視していた人の中にも互いに肝胆を吐露しあふほどの知己が出来るものだ。区々たる世間の毀誉褒貶を気にかけるよふでは到底仕方ない【氷川清話より抜粋】」