粋華志義

掛声

最近、どこかでこんな映画を目にしました。

チェスト・・・。

これは、かごんまの言葉ではないか。

翔ぶが如くを読んでる今の私は、そりゃ敏感でんがな。

これが700年日本最強の武士として畏怖され、 日本最後の内乱を勃発した薩摩の子孫かぁ、 なんて一瞬思いましたけど、まぁ、単なる役者です。

木 「坂本君、おはんは大胆すぎる」

龍 「いや、普通にふるまっているだけだ」

木 「それはいかん。おはんは幕府があげて 探索しているお探ね者でござるぞ」

龍 「木場君、駕籠を二挺用意してくれませんか。 途中の魔よけに島津家の定紋入りの提灯を 貸してもらえばなおつごうがよい」

木 「それは貸さぬことはないが」

-略-

それを木場伝内が見送り、 提灯が見えなくなるまで門前でたたずんでから、 「チェスト!」 と、叫んだ。

薩摩人の掛け声である。

腹のたつとき、気合をかけるとき、くやしいとき、 うれしいときにかれらはこう叫ぶ。

伝内にとって竜馬の大胆さがなんとも腹立たしくもあり、 またみごとでもあり、 憤懣と讃嘆をこめてこう叫んだのであろう。