粋華志義

【人間力第96回】カタチから入る

 物真似の奥義を別の視点から見た例がある。

人間は本来持っている力のほんの少ししか発揮していないのは周知の通りだ。しかしその本来の力を少しでも、より多く発揮出来るだろう方法お一つがコレに当たる。はずだ。

例えばスノボーを今日始めたばかりの人がいたとしよう。その人は初日からウェアーをカッコいいブランドで揃え、板までも良いものを購入した。この人は仮にその一式をレンタルで揃えた場合よりも、おそらく上達が早いだろう。これは先にも挙げたイメージ化した結果が大きいことも挙げられる。

自分がより好んだウェアーを身に付けることにより、スイスイと滑れる自分を想像しやすくするからだ。別に言うと“気分”という存在が大きく人間に影響を及ぼしているとも考えられる。気分が悪い時よりも、気分が良い方が人は質量共により大きな力を発揮出来る、という事実なのだ。

カタチから入る、これも人からはどちらかと言うと嘲笑を受けがちだが、たしかな自己啓発の方法のひとつでもあるのだ。ただ、ここでも周りの目を気にしないバカの才能が要求されるであろう。