粋華志義

【人間力第83回】瞑想

一日の生活の中に瞑想する時間を取り入れることはおおいなる自己啓発のひとつだ。「瞑想」と聞いて宗教じみた風に聞こえるかも知れないが、その考えは大きな間違えかも知れない。確かに全てといっていいほどの宗教にはこの瞑想、あるいは違った呼び名で実践されているが、それは内なる心に通じるこの瞑想がそれほど人間に及ぼす影響が大きいからであるはずだ。

 一般に瞑想とは“静かな場所でやると良い”とされているが、これはその通りであると思われる。ただ、リラックスすることが大前提なので、慣れてくれば海でも山でも出来る様になる。その時は波の音や鳥のさえずりさえリズムとなってくることだろう。

さて、瞑想を利用して自己啓発する方法をひとつ、再確認してみる。その時間は夜寝る前と、朝目が覚めてからだ。まず完全にリラックスすることから始める。慣れない内は体の一部に命令することから始めても良い。「右足の親指はリラックスする」なんて一箇所ずつ意識して命令していくのだ。やがて体全体がリラックスしてくる。体が宙に浮いているような感じというか、雲の上に乗っているような感じがしたらOKだ。慣れれば1分くらいで出来る。