粋華志義

池内蔵太の母は元気だろうか/慶応元(一八六五)秋推定

西町の内蔵太の母はいかがだろうか。本当に心配しております。
そこで、内蔵太のことです。
この頃、相変わらず一大軍四百人ぐらいの
参謀となって戦場でも
鞭をとり、馬に乗って見回り
などをしています。平穏なときは
自主的に軍艦に乗り組み
訓練をしています。活気に満ちあるれております。
先日も思いがけなく
ばったり会って、色々な話をしました。
昔あった西町の騒動などを
お互いに語り合い、まことにおもしろかったことです。
内蔵太の家族に伝えてください。
かしこ