粋華志義

梟の城

 梟の城。

これには参りました。

司馬遼太郎の作品でははじめてという長編、にして直木賞受賞作品。処女作といってなめてかかったら、いかんです。もう司馬遼太郎節が炸裂、いや、むしろそれが濃厚に表れている。忍者が主人公なので基本的に裏。信長~秀吉~家康の表ではなく、同時期においても裏で暗躍するドラマ。ミステリアスな部分も終始読み手の心を掴んで逃がさない。そして、最後の最後の結末には、参った。いや~参った参った。

 

梟の城 (新潮文庫)
(1965/03)
司馬 遼太郎


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