粋華志義

【第33回】金は売り時?買い時?

もっと大きなインパクトのある、効果が期待できる削減方法・・・。

CO2を削減するという意味では、この都市鉱山ほどのインパクトはないでしょう。

ただし、こと“金を採掘”するという意味では 一つあたりに0.04グラムだと、天然鉱山に比べてその埋蔵量は効果的でも まだまだ気が遠くなるお話です。

携帯電話の回収はあくまでも第一段階。

「もっと効果が上がる方法は他にないか?」

「次のステップである第二段階では、どんなことがでるだろうか?」

こうして考えた時、ひとつの鉱山に考えが至ったのです。

新たなる鉱山

筆者はその鉱山のことを“タンス鉱山”と呼んでいます。

具体的には次のものを指します。

「タンスの中に眠っている不要なジュエリー」

このタンス鉱山、1トンに対して採掘される金はなんと75万グラム、含有率にして75%という巨大なポテンシャルを持つ鉱山です。

ウソみたいな話ですが、本当の話です。

バカみたいな話ですが、大真面目な現実のお話です。

これは、ゴールドジュエリーのうち市場の9割以上を占める 18金のジュエリーを主に想定したもので、この場合、正に“金の塊”が、そこにそのまま存在するのです。

18金というのは24分率で表したものですから、24分の18で求められる75%がそのまま金として採掘されるのです。

もっと言えば、残りの25%に含まれる銀や銅、パラジウムなどもこのタンス鉱山に含まれます。