エフィ氏の体験談からも解るように、 ダイヤモンドのカットとはその輝きを決定する重要な要素なのであります。
理想のプロポーションに比べ、 その角度が少しでも違うと上面に返って（反射して）来ません。
通常、 人は上面からダイヤモンドを見るために、 上面以外の面に光がもれてしまうと、 それだけ輝きを漏らしているということになるのです。
（少し話はそれますが、インクルージョンも内容によってはこの反射に影響を及ぼします）
それだけに、 ｢全反射｣と呼ばれる理想のプロポーションにカットされたダイヤモンドは、 息を呑むほどの輝きです。
｢では、それなら理想のプロポーションに近づけ、全部をエクセレントカットにすればいいじゃないですか｣
そのような声が聞こえてきます。
何故なら、 カットは人間の手を加える４Ｃの中でも唯一、 人工的なものであるからです。
別にダイヤモンドのカットグレードは、 すべてカット職人さんの技術（上手い、下手）で決まっているわけではありません。
そこでまた、 ダイヤモンドの神秘性を知ることとなるのですが、 それには原石ベースのお話をしないといけません。