粋華志義

【第26回】ダイヤモンドのスマートな選び方 黒いインクルージョン、カーボン

ダイヤモンドのインクルージョンの中に、カーボンと呼ばれるものがあります。これ自体は衝撃云々の話ではなく、外観による見栄えのことになります。

インクルージョンは気泡や線状のものなどもありますが、後は色があるとすれば、白色です。

前述したクラックなどは中で爆発したように細かいひびがあり、それは白くはじけることから見栄えは悪くはない、とされています。(勿論、クラックがないことに越したことはないのですが)

もともと無色透明に近いものに白色なので、見栄えにも馴染み易いのです。

そんな中、このカーボンは黒色をしています。

勿論、
カーボンと言えどこれらインクルージョンは天然の証ですから、人間で言うホクロみたいなもので、その石の特徴と言えばそれまでなのですが、ただ、やはり無色透明系の石の中に黒色のものが見えるのは、どうしても目立ちます。

白色ならば肉眼でも見えにくいのですが、黒色だと比較的小さくても肉眼でも発見しやすくなります。

よって、
SI1でも白キズの為肉眼では解らないものでも、VS2でカーボンの為肉眼でも見えてしまう、ということもあり得るのです。

気になるのでしたら、ここもポイントとして覚えておくと良いと思います。

黒色カーボンは、目立ちます。