粋華志義

【第25回】ダイヤモンドのスマートな選び方 衝撃に弱いインクルージョン、クラック

クラック

衝撃に特に弱いものが別にあります。クラックと呼ばれる細かな白いひびで、主にIクラスのものにあります。

ただ、パワーストーンではクラッククリスタルで人気のある水晶のように見栄えはよく、透明度は落ちますがIクラスだけにダイヤモンドにしては安価で購入できます。

他のインクルージョンが沢山あって見栄えの良くないものよりかは、同じIクラスであってもクラックのあるものを選ぶ、はじめからIクラスを選ぶのであればひとつの方法かと思います。

ただ、この場合特に注意しなければならないのは、身に着けている時の衝撃です。

このクラックに限らず衝撃に関して注意したいのは、例えばフルエタニティの指輪です。

ダイヤモンドが一周にぐるりとエンドレスに留められていることから、“永遠”を意味して婚約指輪にも人気なタイプです。

手の平側にもダイヤモンドが留まっているので、何かを持つ度に手の平側のダイヤモンドが危険に冒されます。

結構ですね、日常生活の中でも何かを持つ時は意外と多いものなのです。

こういったフェザーやクラックがあるものはフルエタニティには通常使われませんが、それでも割れないにしろ欠けることは十分に考えられます。

私はフルエタニティをご要望されるお客様には、(手の平の部分だけは石を留めない)3/4エタニティではいかがか、それでもフルをご要望される方には重ねて十分な注意をお願いしています。