粋華志義

【人間力第54回】喜びの感情

 まずは、喜びの感情。
今回も、まずはその定義から確認していきたい。

「よろこぶこと。うれしく思うこと。また、その気持。(広辞苑より抜粋)」

この感情を前面に出せる人は素晴らしい。人間、成長すると経験値が上がり、滅多なことでは喜ばなくなることもあるようだ。喜ぶ経験を積むうちに、その喜ぶ原因である事柄に哀しくも慣れてしまい、“当たり前”とまではいかなくとも、その反応がどうしても薄くなってしまう。

極端な話を出すならば、世の中に対し、何事も冷めている人もいる。何事にも“動じない”強い精神力は必要かも知れないが、この動じない精神力を持つことと、世の中に冷めていることは全く違うように思える。ちなみに喜びの達人とは「他人の幸を、あたかも自分の事でもあるかのように喜べる人」である、というのをどこぞの本に書いてあった。