粋華志義

【人間力第41回】失敗の捉え方例

 ここで、トーマス・エジソンが出てくる。

自己啓発書では必ずと言っていいほど引用される偉人中の偉人であります。ゼネラル・エレクトリック社創業者であり、起業家でもあり、発明家でもある。中でも有名なのは白熱電球だろう。(もっとも、白熱電球自体を発明したのではなく、実用的に改良し特許を取ったのがエジソン氏である)そんな氏が、言う。

「私は実験において失敗など一度たりともしていない。ただ、これでは電球は光らないという発見を今までに2万回してきたのだ」

この回数については諸説があるが、そんなことはどうでも良い。氏は、一般に人がそう受け取るであろう失敗をなんと“発見”と置き換えている。ココなのだ。前章でも述べてきた様にココでも考え方ひとつになっている。考え方のスイッチを一つ押すだけで、こうも変わる。考え方はほんの少ししか違わないのに、その結果が生み出す効果は絶大だ。

もう一度言いますが、失敗なんてものはこんなものなのだ。誠に失敗、恐れるに足らずなり。どころか、氏の言葉に肖ると、この「発見」は成功や成長には絶対必要不可欠なものであり、むろん人間力をつけるのにも絶対条件となるのであります。