粋華志義

【人間力第39回】失敗を恐れない

 失敗を恐れない方法はいくつかあります。ただ、いくつあっても、大きく見れば結局は同じことなのだ。要するに失敗と正面堂々と向き合うことで統一できる。

例えば、大成功した人がいる、失敗を恐れない人がいる、いつも笑っている人がいる。こういった人達は、必ずと言っていいほど、過去に大失敗しているものです。いや、失敗というのはその人の捉え方であるため、それはその人にとってそもそも失敗ではなかったのかも知れない。が、少なくともハタから見ればあるいは凄まじい苦境、いわゆる修羅場と呼べるような時期を発見するのは難しいことではない。

その失敗や苦境――見ようによっては――が大きければ大きいほど、次に来る失敗が恐くなくなる。つまり、以前の大失敗でソレに対応する能力が鍛えられたのである。または、免疫力がついた、と言うのが適当かも知れない。

失敗というばい菌を自分の体内に入れてしまうのだ。すると必ずそれが体の中で生き続け増殖し、確かにそれが次の失敗に対する抵抗力となる。これはちょうどインフルエンザの注射をするのに似ている。あるいは、「前の大失敗に比べれば、今回のは屁でもない」と無意識の内にでも自分に言い聞かせているのかも知れない。

また、こんな言葉もある。
 「失敗しない人なんか、いない」
 「何かをやったから、失敗できる」
 「失敗から、何も学ばない姿勢こそ失敗だ」

そもそも、失敗を恐れない方法というのがおかしいのかも知れない。今こうしてブログでまとめていると思います。方法、というより、ここでもまた、「考え方」次第となるからです。