粋華志義

【人間力第30回】アフリカの靴屋

 20世紀初頭、とある靴屋の営業が市場拡大のためにアフリカに行った。その担当者は、現地に着いて驚いた。そして、すぐに本社に電話してこう言った。→「大変です!現地の人は誰一人として靴なんか履いていません!至急今送っている靴を送り返して下さい!」
ちょうど同じ頃、別の靴屋のマーケティング担当者がアフリカに行った。その担当者も、現地に着いて驚いた。そして、すぐに本社に電話してこう言った。→「大変です!現地の人は誰一人として靴なんか履いていません!至急今送っている靴を3倍に増やして下さい!」

考え方がAさんだと、たぶん送り返してしまうでしょう。考え方がBさんだと・・・・・・
3倍に増やすだろうか。ここまでの話になると、こういう発想が出来る人はBさんの中でも限られてくるかも知れない。マーケティング的なセンスや度胸、その他の要因も伴ってくるからだ。ただ言えることは、

Aさんの思考からは絶対に出てこない

ということであります。その靴が売れるかどうだとかは置いといて、考え方によってこれだけ違うという真実なのです。たとえ同じ現実が目の前にあっても。。。