粋華志義

【人間力第64回】では、いつ怒るのか

 改めて繰り返すが、怒ること自体を悪く言うつもりは毛頭、ない。
注意すべき点は“感情のままに怒ること”であります。

例えば先ほどのレストランの場合、その後の店員の態度が悪ければ注意するのも良いだろう、またはそこのマネージャーにモノを言うのもアリだと思う。ただし、ここでもモノの言いようだ。センスが伴う。例え相手の態度が悪くても、そこで我を忘れて怒鳴るようではもう周りが見えていない、感情にコントロールされている証拠である。

したがって、人間力の無さを公言している様なもの。何故なら、周りの人も食事を楽しんでいるのだ。もしかしたら今その瞬間、プロポーズ中のカップルもいるかも知れない。平常心を持って、冷静に怒るのはアリだ。店員の態度が悪いのなら、それがその人の為にもなるであろう。

もっとわかりやすく言うなら、それは親が子供を教育する、ソレであろう。親は子供を育てる時、怒らないといけない場面がいくつもいくつもある。でもその時、親は感情のままに怒るだろうか?ソコだ。愛を持って怒るのと、感情に支配されて怒る、この違いなのだ。