粋華志義

【第16回】ダイヤモンドのスマートな選び方 クラリティについてその2

クラリティはとても奥が深いので、ダイヤモンドが好きな方はルーペを購入して沢山見るのも面白いかも知れません。

(私も言われたように)数をこなせばこなすほどダイヤモンドを見る目が肥えていき、特にこのクラリティが理解できて参ります。

インクルージョンはダイヤモンドに限らず天然石である証しですから、自分が購入する(した)石はインクルージョンでさえ可愛く見えてくるのではないでしょうか。

世界に二つとして、同じ場所に同じ種類のインクルージョンはないのですから。

また、このクラリティのグレードだけを考えると例えばSIクラスは上から数えて半分より下なので、あまりきれいではないようにも思えますが、各グレードの範囲は等間隔ではありません。

その辺りも図面の間隔の通りとなっています。
(図面はGIAの鑑定書にあるCLARITY SCALEを基に作成しております)

つまり、
VVSよりSIクラスの方がグレードの範囲は広く、これはインクルージョンの多さからさまざまなパターンがある為です。

逆を言えば、
VVSクラスともなると「10倍拡大でも発見が困難」ということから解るように、本当に微小な世界であることが伺えます。

ダイヤモンドのバイヤークラスではなく、そのバイヤーに売る側の立場となる専門業者や、鑑定機関ともなると30倍などの専用顕微鏡で評価します。