ブランドジュエリーに対してのオーダーメイドジュエリー
この言葉を聞いて皆さんは
どのようなことを連想されるでしょうか。
「時間がかかりそう」
「手間がかかりそう」
色々あるかと思いますが、
「(値段が)高そう」
というのが圧倒的ではないでしょうか。
それもそのはず、度重なる打ち合わせ・確認から
依頼主一人のためだけにデザイン画が作成され、
依頼主一人のためだけの型を作ります。
その後、
鋳造して磨いて石留めなど加工をして仕上げます。
こう聞けばそれほどの大変さは伝わらないかと思いますが、
量産するのと決定的に違うのは、
すべての工程が「1点モノ」の為に行われるということです。
量産であればまとめて、あるいはそれこそ流れ作業のようにいくのですが、
1点モノというのは1回1回生産ラインを“止めて”、
その1個のためにまた生産ラインを動かしてゆきます。
同じデザインのものを100個製作するのと
異なるデザインのものを100個製作するのでは、
ワケが違います。
この必然的な原理のためにそれがそのままコストに跳ね返るのですが、
その為に筆者も古くから「オーダーメイドは割に合わない」と言われてきました。
つまり、
お客様にとってはオーダーメイドの値段は「割高」と感じ、
生産側にとっても「利益率が少ない」という不合理なものだったのです。
それが、
これだけインターネットというものが浸透した今日、
実はそうでもなくなっている現状を見ることができます。