・・・カッターの刃は面の部分が全面に私の首にあてられ、
その冷たさを感じられます。
しかし、この状況において自分でも意外に冷静でした。
なんでかってぇと、明らかにあっちが理不尽なんだもん、終始。
冷静な私はできるだけ相手を刺激しないよう、
「クルア(怖い)クルア(怖い)」
と答えました。
すると、彼女はそのカッターを持っている腕に、余計力を込めました。
「クルア ロー? ロン ハイ シ!(怖いのか?だったら泣け!)」
そのカッターの面はぐいっ、ぐいっと押されます。
「ロン ハイ シ!(泣けよ!)」
まぁ、まぁ、落ち着いて、落ち着いてとなだめて、
私はタクシードライバーに助けを求めました。
するとタクシードライバー、
「謝った方がいいんじゃない?」
・・・結構無責任です。
ドライバーの声を聞いて我に返ったのか、
やっとカッターは私の首から離れました。
そして、その彼女は笑っています。
【注】彼女、彼女と記載していますが、
決して“girlfriend”の彼女ではありません!“she”の彼女です!!!
そりゃ、もう悪魔の笑いですよ。
「私は今カッターを持っているのよ~!!!ひっひっひ・・・。」
的な笑いですよ。
無事、とあるマンションに到着。
すると悪魔は私に
「降りろ。」
と言います。
私は身の危険を察し、
訳を聞くと、どうやらここは友人のマンションだと言います。
友人がもしいなければ、今晩行くところがない。
(この日、悪魔はある事情で自分の部屋のカギを持っていなかった。)
なるほど、と思い、タクシードライバーに待っていてくれるようお願いし、
その友人の部屋とされる階まで一緒に行きました。
すると無事、友人が出てきて悪魔は何も言わず部屋の中に入っていき、
約2時間の事件は終わりました。。。
別にオチはないんですけど→はっはっはっはっは。
まぁ、
少なからず誤解させてしまった自分にも反省し、無事帰ることができました。