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タイ人に好かれるたった一つのコツと補足

「責任者出せ!」

料金ショールーム出店、レストラン出店、オフィス開設、そして自身の引越しのために家具やら設備を揃えるのに動き回っている今日この頃、なかなか出てこないこんな言葉が頭をよぎった。

いや、まったく。タイ人というのは、ほんとに魅力のある人達だと思う。南国で一年中トロピカル、食べ物が美味しくて、物価もそこそこ安く、都市部などのインフラは充実、おまけに非常事態宣言が発令されるほどの政治不安下でもこれだけ安全、ときている。そもそも、人々がタイにハマる理由は、最終的にはここにあると思う。それはつまり、タイ人という「人間」である。

では、どんな人達なの?と言うと、一言で彼らを表するのなら、ボクは「最高にユーモアな」人達だと思っている。そして、表題にもある、タイ人に好かれるコツとは、「ユーモアを知る」ということ。この1点を、私は挙げたい。

 

 

先日こんな事があった。ボクはどこでもかしこでも、基本的にはタイ人に愛想を振りまいている。といったら聞こえはいいが、要は冗談を言ったりして単純に面白がってる。したら、The Mallという大手デパートのHome Proで3600バーツの買い物で400バーツまけてもらった。おまけに、なんかハサミとか栓抜きとか懐中電灯とかがついてるサバイバルセットみたいなものをくれた。

翌日また追加で購入するものがあったので行くと、すでに顔馴染みである。「また変な日本人がきた」と言わんばかりにスタッフ5,6人がニコニコして接客してくれる。この日も、ボクが何も言わないのに、向こうから勝手に安くしてくれた。過信を恐れずに言えば、ボクのユーモアと彼らのユーモアがたまたま一致したのだと思う。というのは、Home Pro級の店舗では普通、値段交渉などないからだ。そこら辺の道端にある屋台とか出店とかとは、ちょっと違う。

自分も含め、とかく日本人は「シリアスすぎる」一面がある。これは日本人の持ついい部分なのだが、彼らたちに言わせれば、「シリアスって楽しいの?」といった感じなのだろう。重複するが、非常事態宣言が出るほどのデモの会場では、演説と演説の間に歌謡ショーが行われるような人達である。

そんな彼らに好かれるコツは、やはりユーモアを知り、ユーモアを実践することなのだと考えるのです。ただし、タイも日本で生まれた日本人にとっては海外、自分の身は自分で守らなければならない。善人が善人で終わってしまうように、ユーモア一辺倒では筋を通せない場合もある。

インターネット(Wi-fi)を引くのに大手のTRUEに行ったところ、「(その地域は)いっぱい」、要はできない、との事。別の3BBという大手にいってみても同じ答えだった。え~、オフィスにインターネット引けないとか、あり得ない。ショールームもレストランも、新しい住居も同じ場所なんで、そこでインターネットできないとか、ほんとあり得ない!

と思い、タイの三大トップの最後の砦であるTOTに気合いを入れて行ったところ、なんとできるとの話!さすが気合い入れただけあった。

料金は月々990バーツ、初期費用が6400バーツ。

へ?

高くね?

月々の990は解るとして、6400バーツって2万円くらい。。日本でもこんなせんだろう、一年前に契約して今のコンドーで使用してるTRUEは月790バーツ、初期費用にいたっては取付費用にたしか500バーツくらいだったような記憶がね、したわけなんですよ。

で、ユーモアを忘れちゃアカンのでおどけてみせて、「え~そんなお金ないよ、ボクかわいそうだ~」とかなんとか言ってもあまり通じず。

で、理由を聞くと従来の銅線ではなく、どうやら速度が速いファイバー回線らしい。なんか、日本で言うADSLと光の違いなんですかね?ボクあんま詳しくないんでアレですけど。アレって一体なんだ?

で、速度が速いファイバーなので月々の990は解るんですが、初期費用の6400はやっぱり解らん。なんか手数料とファイバー回線の長さ、そしてモデムが貸出ではなく買取りらしい、という内訳の説明をたんたんと受けるんですが、やはり割高感は否めない。ユーモアを振りまいているのに、反応してくれないのも、否めない。でも、もうここしかないんだよな~と思いつつ、次回タイ人を連れて出直すことに決めました。ちょっと考えてくるっつって。

で、翌日。タイ人を連れて再度TOTに行ったんです。すると昨日の対応してくれたユーモア効かないおばちゃんは接客中、ちょうどいいなと思って別の空いてるおばちゃんの席で改めて伺う事にした。

すると、ユーモア効かないおばちゃんがすぐさま乗り込んできた!私のお客よ!と言わんばかりに。おいおい、今接客中のお客はいいのか、とこちらが心配される。

さて、もうボクの相手は完全ユーモア効かないおばちゃんになってる。ボクの連れのタイ人に昨日の説明を再度するうちに、どこかに電話をし始めた。

ここで余談だが、昨日言われた990バーツというのは、15MBのものである。速度としては、充分なものである。

目の前で電話してるユーモア効かないおばちゃん、

「15MBはOKなのね、、うん、うん、、」

どうやら回線を確かめているらしい。

「20MBは?」

ん?20MB?

「あら!そう!20MBは大丈夫なのね!」

ユーモア効かないおばちゃん、明らかに声が大きくなり、テンション上がってる。

「そっか、20MBならOKね、うん、うん、」

なんか、明らかに、変。具体的に何が変かは解らないが、何かこの会話、変。とにかく20MBがOKだということを強調したい気持ちは伝わった。で、電話を終えたユーモア効かないおばちゃん曰く、15MBももういっぱいとの事。今は20MBの月1280バーツしかできない、との事。

へ?

高くなっちゃったよ。しかも、月々の方が。月々だから、長期的に見たらずいぶん高くつくことに、なる。ボクね、思わず呟いちゃいましたよ。「高くなっちゃったよ」って。・・・タイ語で。

いや、でもたしかに、あり得ない話では、ない。昨日はOKでも、今来店するまでのすごい限定的なタイミングに、ひょっとしたらたまたま同じ地域の人がたまたま来て、許容範囲であったたまたま最後の回線をたまたま契約してしまったのかも知れない。そもそも、お店の立場であるこのユーモア効かないおばちゃんが、「もう20MBしかできない」との一点バリなので、交渉の余地とかない、というか、会話にならない。ってか、ユーモア効かないおばちゃん、勝手に20MBで書類揃えて話進めてるし。いやいや、まだ決めてないよ、と止めるが、要は20MBで契約するか?しないか?の話である。20MBがいやなら、さっさと帰んな、という話になってる。ってか、ユーモア効かないおばちゃんの呼び名が、いい加減長いだろ。

ここまで来ると、料金もそうだが、なんか足下を見られているようで、なんか契約する気が失せてくる。。是非もない、今一度他の手段を考えてみようかと外に出てバイクにまたがろうとした時、連れのタイ人がこう言った。

  「あの人、小言で20MBを売りたいんだって言ってたよ」

  へ?

  これは聞き捨てならぬ事では、ある。実はユーモアおばちゃんと話してる時、別の短髪おばちゃんが会話に入ってきた時があったのだ。タイミング的にはユーモアおばちゃんが電話をした後で、その時にユーモアおばちゃんが短髪おばちゃんに小言で話していたのだと言う。さすがに、ボクはそこまでは聞き取れなかった。

  ってか、こう言われて思い出したが、ユーモアおばちゃん電話で話してる時、たしかに「15MBオーケーね」って言ってたし!途中から長いんでユーモアおばちゃんとか言ってて、このおばちゃんユーモアありそうに聞こえるけど、ユーモア全然ありませんから!名称長いから省略してるだけで、本名はユーモア効かないおばちゃんですから!

  で、もう、とにかく、そんな真実を聞かされた日にはもう、聞き捨てならないじゃないですか。もう、ユーモアとか言ってらんない。私も一個の日本男子、いつまでもヘラヘラしてる訳でもおざりません。即刻、店内に引き返した。

  で、ユーモアが効かないユーモアおばちゃんのところへ。

ボク「15MBで契約したい」
ユ「だから、15MBはできないんだよ」

ボク「いや、でも電話で15MBオーケーって言ってたよね?」
ユ「15MBじゃなく、20MBならオーケーなんだって」

  ここで、ついボクも声が大きくなり始めてきた、

ボク「15MBができないのか、それともアンタが20MBで高く売りたいだけなのか、どっちなんだ!?」

  するとユーモアおばちゃん、ひるまずに、

ユ「違うよ、15MBはもうできないんだって!」

  燃えてキタ、

ボク「じゃあ、さっき20MBを売りたいんだ、と言ってたのはどういう事なんだ?」
ユ「そんな事言ってない」

ボク「はぁ?さっきたしかにいってたよな?」

  と、連れのタイ人に確認したこのタイミングで、昨日の短髪おばちゃん登場。ほんと、この次の言おうとしてた言葉、「責任者出せや!」が喉から出そうな見事なタイミングだった。どうしたの?とばかりに事情を聞くや、5秒くらいであっさり

  「15MBで、オーケーです」

  おー、今解ったけど、短髪おばちゃんの正体はマネージャーだったのか。ひどくオーラを感じる。

  目の前にはマネージャーに媚びるユーモアおばちゃん、「ほ、ほんとにいいんですか?」と下からマネージャーを見上げるように聞き、「なんでダメなんだ!?」と上から叱るマネージャー。すげぇ、このマネージャー、とんでもなくクールだぜ。一方、ボクの方には菩薩のような微笑みを送るのを怠らない。絶対的クール。

  とにかく話は一転、15MBでもできるというので、それで契約することに。

  それでも、その場を離れずにユーモアおばちゃんの書類進行を監視するマネージャー、なんて心強いんだ。

  そうしてる間に、またマネージャーが指摘する。「違うよ!」「そうじゃないでしょ!」「何で!?」と何やら叱っている。すると、なんと初期費用も安くなった。訳わからんが、1600バーツも安くなった。ユーモアおばちゃんが必死に「ここは、4800バーツになります」とテキパキと修正していく。マネージャーに叱られて、180度態度が変わるユーモアおばちゃんの姿を見ると滑稽にも見えてくる。いや、ユーモアおばちゃんのこれが、ひょっとしたらユーモアなのではないか。呼び名は残念ながら、ユーモア効かないおばちゃんになってしまったが、実は最後にこの人の「ユーモア」を垣間見た気がする。

  その後も変わらずマネージャーがよろしくフォローをして下さって、工事に来る期間もなんだか早くなるように取り計らってくれるらしい。めでたし、めでたし。

 

まとめ

  ということで、補足したいのは、「言うべき時は、言う」でした。自分の身は自分で守る、の金言と同時に、特に海外に出てる人には、常識ですね。

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