おもしろき こともなき世を おもしろく

  1. 粋華志義
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国家安康を考える ――虫や魚の愚行とは。

批判する事は誰でもできる。

誰でもできるどころかそれ自体“評価するに値しない”人ほど批判をしたがる。つまり、自分が批判している人の立場に立ってもそれが出来ない人がどちらかと言えば多いのでは、という事だ。自分ができないのなら、(批判されている)当人の心境も解らぬはずだ。周りを取り巻く環境も見えにくい。ましてや同じ経験、とまでは行かなくとも同じような本質の立場に立ったことがない人間が他人を批判していても、埒ぁない。

大学教授の知識が実社会ですべて必ずしも通用するわけでないのと同じか。その人を理解するには“本当に”その人の立場に立って考えてみねばならない。その人の立場に“本当に”立ってみると色んなモノが見えてくるのかも知れない。


 

「鳥の目、魚の目、虫の目」というのを教えてもらったことが、ある。虫の目というものは今目の前に見える世界のものをせっせとこなしていく。魚の目というものは川の流れをよんで生きていく。鳥の目は空から全体を見る視点、つまり川の流れすらを含め上から見据えその方向性の舵取りをしなければならない。これは企業でも国でもあてはまる組織の考え方であると言えよう。

そこでだ、私はココ10年くらいも鬱屈していることがある。虫や魚が、どうも鳥の批判をしている模様甚だしい。――とは言わない。虫や魚でも、鳥の立場に“本当に”立ってモノを言う人も中には、いる。解り易く虫や魚などと言った例えを引用しているだけであって、例えられているのは我々人間、その思考をもってすれば虫や魚の“立場”であっても、考えることができるからだ。それにしても何も考えずにただ周りの情報に洗脳されて勝手気ままに鳥を批判しても良いものだろうか。何も考えが基づいてない批判など、虫ケラの鳴き声に過ぎんのだ。

鳥は風を読み、天候を意識し、空から地上全体を見て飛んでいかねばならない。地に降り立って餌を食べなければ生きていけないし、そこを誤れば逆に殺されてしまうかもしれない。卵を安全に保護できる巣の場所選びは鳥から見た視点の(あるいは鳥にしか解らない)条件や考え方があるはずだ。その景色や世界観は、虫や魚とはまるで違うのだ。

かくして、何も考えない虫や魚が協力して鳥を空から引きずり落としている。――そんな村落があったとする。虫や魚は人の批判しかしないものだから、自然揚げ足をとる思考法になっている。物事の世界はすべて我々の思考からスタートしている。相手の悪い点ばかりをピックアップし批判する思考になってしまっているので(鳥を空から引きずり落とすという行為が)繰り返される。どんなに優秀な鳥が現れても一つの悪い言動が虫や魚には大きな汚点とでしか見えず、そうなるとその鳥の行動すべてに文句が出てくる。そもそも完璧な“鳥”などいないのに――。こうして鳥の“頭数”が減って来る。

――これを、じっと見ている者がいる。

隣の村落だ。隣の村落は虫や魚を煽り立て煽り立て、この目に見えない内乱を盛り立て、この村落自体の体力を失くしてしまう。そして、この村落をはじめは一部なりとも“合併”という聞こえの良い形から吸収し、やがては村落をまるまる乗っ取ることを考えている。百年計画(長期計画)なので、今浮世を生きている者には気づかない。

しかし、ここで終わってしまっては某も虫や魚の一匹になってしまう。だから自分ではこう考えている。その人のことが本質的に解るまでは、批判はしない。批判は断定だ。だから、批判をする時があるとしたら、その人と出来れば肚を割ってからにしたい。いずれにしても批判とはえてして批判のみだから批判となる。自分だったらこうする、という自分の“意志”が伴えばそれは批判ではなく“意見”となる。自分の意見もない虫が鳥を批判するなど無用も無用、有害の無用である。大事なのは批判ではなく、意見だ。←ココの、違い。

人の批判をし、問題を人になすりつけ、“鳥”を空から引きずり落とすその愚行が治まらねば、この村落は内から崩壊する。

 

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