ここで注目していただきたいポイントは マス目上のボックスです。 いかに細かく設定されているかが解ります。
まずボックスは重さ（キャラット）ごとに分けられ、 その境目はキャラットの際に前述した通りです。
0.3ct未満までは、 カラーもクラリティもある程度まとまっているのが解ります。
0.3ctからは、 その指標が本格的に詳細になっていきます。
こうしてカラーとクラリティがそれぞれひとつでも違うと価格が異なり、 重さ（キャラット）が増せば増すほどその差異が生じてくるというある意味特殊な現象が起こるのです。
なぜ特殊かと言えば、 ダイヤモンドが“希少性”に富んでいることに他なりません。
もうお解りのように、0.5ctと1.0ctの同グレードダイヤモンドの場合、 重さが倍だから価格も倍、ということではありません。
これはシンプルに、0.5ctより1.0ctのダイヤモンドの方が 大幅に採掘される量が少ないためです。
これらのグレードひとつひとつがその希少性に関連しているものなので、 ダイヤモンドの価格は奥が深く、 またダイヤモンドならではの価格設定のされ方、と言えるのです。
ここでもグラフを見てみましょう。
これはある時期のラパポートプライスを、 ある一定の重さ、一定のカラーでグラフ化したものです。
クラリティのグレードひとつ違うだけで千ドル以上の開きが生じ、 勿論重さが増えればその開きは大きくなり、 重さが減れば差異も小さくなります。
このクラリティと同様に、 カラーもグレードひとつひとつに設定されております。
なお、 ここでは重さの際に解説したほどのポイントはありません。
挙げるとすればIからSI、SIからVS、VSからVVSが 他と比べ差異の割合が若干大きいですが、 頭の隅っこにでも止めて置く程度で良いかと思います。
