さて、 本来が信用の塊であるはずの鑑定機関ですらこのようなことですから、 さらにこのようにグレードに境界線がない色(Color)でありますから、 ジュエリー店の店員さんの言うことすべてをやはり鵜呑みにはできません。
店員さんによってその応対の仕方や専門知識が違うとすれば 「信用できるお店(ブランド)」というより、 「信用できる店員さん(個人)」を探したいものです。
悲しいことですが、 某ブランド店を周っていてもその専門知識が乏しい、 あるいはセールストークにはしっている店員さんも(なかには) いらっしゃることは事実です。 とはいえ、 なかなか自分の周りに信用ができるジュエラーはいないもの。 安い買物ではないのですから、自分で納得して購入したいものです。
そこでカラーを見る際のポイントですが、 ここでもまず自分でいろいろなカラーを見てみることでしょう。
その中で自分の許容範囲が判ってくるはずです。 そして、 ひとつのグレードの差が非常に微妙な違いで あることが理解できることと思います。 また、 自分の為に購入するのではなく贈り物としてプレゼントされる方は 次の一般論を参考にされても良いかと思います。
■D、E、F →無色、または並べてみても無色と言えるほどの無色透明
■G、H、I →上記カラーレスと比べると若干薄黄色が判るか判らないか程度
■J~ →単体でも薄黄色が確認できる
かなり大雑把ですが、業界でもIとJの違いを ある程度の境界線として考えられています。
特にJ以下はブライダルには好ましくないとされており、 これは私も全くの同感であります。 となるとIも少し微妙な部分でもありますが、 G、Hは気にならないでしょう。 D~Fは無論、申し分ありません。
色を見るときは以上の感覚は頭の隅にでも置いておいていただき、 且つ鑑定結果のカラーグレーディングはあくまでも参考に留めておいて、 自分の目で、感覚で見ると良いと思います。